ゴールデンウィークは友達とバーベキューを楽しんだり、家族と旅行に出かけたり。それが今までの過ごし方だった。しかし、昨年に引き続き、今年も新型コロナ感染防止のため、家で連休を過ごすステイホームが呼びかけられた。「休みの日はどこかに出かけたい」という人にとっては、今回の長期休暇は結構つらかったのではないだろうか。

 新型コロナの状況をみると、国内で累計約61万8000人が感染。うち死者は1万人を超えた。東京、大阪、京都、兵庫で緊急事態宣言が出され、和歌山県内でも不要不急の外出自粛が要請されている。特に大阪は医療の状況が厳しく、新型コロナの感染者は搬送先の病院が見つからず、救急車で10時間以上も走り回ったというニュースが報道された。自宅待機しなければならない感染者もおり、容易に病院で治療が受けられない状況となっている。和歌山県は自宅待機せず、感染者が100%入院できる体制を続けてきたが、感染者が急増で医療が逼迫(ひっぱく)しているといえる。

 外国も悲惨な状況だ。インドに目をやると、病院で治療を受けることができずに命を落とすという人たちが大勢いるという。報道によると、一日の死者数は3000人以上にも及び、3日現在の累計死者数は21万8000人を超え、この日の新たな感染者数は36万8147人だったという。

 感染者が増加すると、病床数が少なくなる。それはコロナだけでなく、他の病気の患者への治療にも影響する。身近な対策は感染防止対策を徹底すること。せっかくの休日を家の中で過ごすのは正直辛いが、コロナから自分を守ることは病気やけがで苦しむ他人の命を救うことにもつながる。(雄)