写真=園児に災害時の行動を説明する岡野さん

 阪神・淡路大震災が発生した1月17日に合わせ、御坊市の名田幼稚園(冨上泉園長)で15日、「奥さま防災博士」の岡野博美さん(名田町上野)を招いた「奥さま防災教室」が開かれ、園児23人が学んだ。

 奥さま防災博士は日本損害保険協会の認定を受け、主に子どもたちへの防災啓発を行っている。県内で現在活動しているのは岡野さんだけ。岡野さんは地震や火災、台風それぞれの発生時に何をすべきか、動物のカードやホワイトボードを使って、分かりやすく説明した。

 園児は座布団をかぶったり、口をおおったり、身を守る行動を実践。ゲームで復習したあと、ビニール袋を使ったポンチョ(雨がっぱ)もつくった。

 岡野さんは災害のほか、不審者に遭遇したときの行動「いかのおすし」も解説。「いかない」「乗らない」「大声を出す」「すぐ逃げる」「知らせる」を覚えておくよう呼びかけた。

 同園では毎年1月17日に同教室を開催。今年は17日が日曜のため15日に開いた。防災教室は25日に塩屋幼稚園でもあり、そのほか市立保育園では2年に1度行われている。