写真=お焚き上げの火にお札などを入れる氏子ら(御坊の小竹八幡神社)

 小正月の15日、御坊市薗の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)や印南町印南原の大歳神社(平野聖翔宮司)で、古いお札やしめ縄を焼く「どんど焼き」が行われた。

 小竹八幡神社では本殿から火をとり、境内でお焚き上げ開始。午前5時から、御坊祭有志の「金太郎会」(塩﨑弘直会長)や地域住民らが手伝い、持ち込まれたお札やしめ縄を入れていった。

 午前7時ごろを過ぎると、氏子らがお焚き上げするものを持ち込みに参拝。炎は勢いよく燃え、辺りは熱気に包まれていた。小竹宮司は「これで新年行事も終わり。コロナ感染症が一日も早く終息し、いい年でありますように」。塩﨑会長も「昨年は祭りが神事だけになってさみしかった。今年は何とかできたら」と願いを込めていた。

 印南の大歳神社でも古神札焼納式(どんど焼き)が行われた。古い神札やしめ縄飾りなどが境内の斎場に積み上げられ、平野宮司と平野聖也禰宜が神事を行ったあとで小たいまつの忌火(いみび)で点火。太鼓が打ち鳴らされる中、勢いよく燃え上がり、参列者が玉串を捧げた。

 お神酒やぜんざいも振る舞われ、平野宮司は「コロナ禍の中で参列者が少なかったが、穏やかな天候に恵まれて神事を執り行うことができました。古来よりどんど焼きの火にあたると、1年間無病息災で過ごせると言われています。どうかコロナにかからず、健康に過ごしてほしいと思います」と話していた。