みなべ町は、今シーズンのアカウミガメの上陸・産卵回数をまとめた。産卵は63回で、過去3番目に少なかった昨年の47回より増加した。

 本州最大の産卵地として有名な山内の千里の浜で調査した。町によると、上陸回数は137回。初上陸は5月25日で初産卵は6月1日。近年の産卵回数をみると、2012年は293回、翌13年も291回と多かったが、14年には139回と半減、15年には82回と2ケタになった。16年は122回、17年は127回と100回を超えたが、18年は59回に激減。昨年はさらに47回に減っていた。

 今年も統計が残る1981年以降7番目に少なかったが、昨年、おととしを上回り回復傾向となった。最も多かったのは91年の348回で、最も少なかったのは98年の29回。

 町は「回復の兆しであってほしい。来年以降も増えていってくれればうれしい」と期待している。

 今年は新型コロナの影響で学生ボランティアの受け入れができず、一般の産卵見学も中止した。