新型コロナウイルスで臨時休校となっていた日高地方の各小中学校は、1日から通常授業を再開した。各学校ではマスク姿の児童、生徒たちが元気に登校。手洗いや換気など感染対策を徹底してのスタートとなったが、教室には子どもたちの元気な声が響き、学校は約3カ月ぶりに活気を取り戻した。

 御坊市の御坊小学校でも子どもたちが元気に登校し、通常通り授業を行った。教諭は登校後の健康チェックやマスクの着用、外で遊んだ後の手洗いなどを指導し、感染予防策を徹底。5月後半から週2回の登校日を設けていたこともあり、欠席者は特別多くなく、子どもたちは問題なく授業に取り組んでいたようだった。

 児童会長を務める6年生の木戸綾音さんは、「マスクをしたり大きな声を控えるなど、前の通りとはいかないですが、毎日みんなと会えるのでうれしいです」と笑顔。「このまま再び休校にならずに続いてほしい。児童会長としても集会や観劇など、みんなが集まる行事もできるようになってほしいです」と話している。

 栖原伸精校長は「子どもたちの声が聞こえるとうれしく、やはり『学校はこうでないと』と思います。ただ、北九州市の小学校でのクラスターなどもありますので、感染防止対策を徹底していくとともに、子どもたちの体調管理に気を配っていきたい」。今後の行事については「子どもたちは勉強だけでなく、いろんな活動を通じて成長していきますので、今後の状況をみて可能な範囲で入れていきたい」と話している。

 1日は市町によっては午前中授業のところもあったが、2日からはほとんどの市町で全日の授業が始まる。