美浜町和田の済広寺で12日、浄土宗開宗850年慶讃事業・教区教化推進事業「てらギャラ」(お寺でギャラリーの意の造語)が始まった。13日まで。

 浄土宗・浄土宗和歌山教区が主催し、先月26日から県内5会場で開催されているイベントの一環。第5会場の済広寺は最終となり、特別展示「国宝『法然上人行状絵図』複製・拡大図」「重文『阿弥陀如来立像』映像放映」をはじめ、同寺所蔵の法然上人絵伝展示、木魚・写経・お坊さんなりきり体験、浄土宗公式キャラクター「なむちゃん」との記念撮影などが行われた。

 重さ約35㌔、高さ約60㌢で通常の数十倍もある木魚は印南町の西蓮寺から持ち込まれ、来場者の注目を集めていた。同寺の増田秀穂住職や京都市の浄土宗宗務庁職員が案内役を担当。初日の午前中に訪れていた和田の主婦(80)は、展示物をじっくりと見学したり法要儀式に使用するどら(銅鑼)の「鐃」(にょう)の打ち鳴らしを体験したりし、「見学しながらお話を聞かせていただき、数珠とか、いろんなものにはそれぞれ意味があることがよく分かりました。これからは、そういう意味とかを考えながら仏壇にお参りできれば」と話していた。

 13日は午前10時から午後4時まで。観覧、体験は無料。

写真=鐃を打ち鳴らす女性