日高高校(池田尚弘校長)は6日にスーパーグローバルハイスクール(SGH)の生徒研究発表会の分会を開き、2年生が取り組みを発表した。

 2年生は総合学習の一環で、「移民・難民」「地域産業」「地域文化」「地域防災」の4つの分野で学習。生徒たちは数人ずつ32のグループをつくり、各分野8グループに分かれて研究してきた。

 地域防災分野では廣崎智也君、大谷香乃さん、大谷直己君、中神拳功君、原宏太郎君の5人のグループが、「防災カレンダー計画」をテーマに研究成果を発表。教員・生徒473人へのアンケートで、半数以上が「近くで災害が起こっても自分は大丈夫」と思っている「正常化バイアス」の状態にあることを紹介した。その原因の一つとして、講演など単発の取り組みでは危機意識が続かないとし、継続的な啓発の必要性を強調。改善策として毎日目にするカレンダーに着目し、各日にその日に発生した世界の災害を記すとともに、災害の教訓なども加え、また親しまれるようにキャラクターもつくった。さらにカレンダーを生徒に見てもらい改善したことなども説明。発表は英語と日本語で行われ、他の生徒たちも熱心に聞き入っていた。

 7日は全体会を開き、各分野を代表して2グループが発表したほか、附属中生や科学研究の発表も行った。

写真=英語と日本語で発表する生徒