10日の「110番の日」に合わせ、御坊署は御坊市のオークワロマンシティ御坊店前とJR御坊駅前で、関係の民間ボランティア団体とともに啓発活動を展開した。2018年中の県内総受理件数は7万3020件で前年と比べて2974件増加。いたずら、間違い、無応答(無言)など非有効の件数も1万3234件で3393件増えており、110番通報の適正利用に協力を求めている。

 御坊駅前では署員と駅前交番連絡協議会のメンバーが参加し、啓発用のチラシやティッシュを配布。「いたずらをしないように」など110番通報の適切な利用を呼びかけ、警察相談窓口電話の利用を訴えた。

 昨年1年間の県内受理は一日平均約200件。前年より8件増えており、約7分11秒に1件の割合となっている。通報内容で最も多かったのは交通事故関係で2万937件(28・7%)。次に要望・苦情・各種情報提供が1万3007件(17・8%)で続いた。刑法犯の刑事事件は1830件(2・5%)。軽犯罪、口論、駐禁、火災等その他事件・事故は7422件(10・2%)、泥酔者・行方不明者・迷子等の保護関係は3344件(4・6%)だった。

 非有効のうち、いたずらが4603件(全体の6・3%)で前年比2536件(122・7%)増加。間違い電話も3962件(5・42%)で138件(3・6%)、無応答も2091件(2・86%)で232件(12・5%)増えている。

 御坊署管内の総受理件数は3248件。いたずら、間違い、無応答など非有効は908件で、県内全体と比べて割合が高くなっている。110番通報は①何があった②どこであった③いつ④犯人⑤今どうなっているか⑥住所・名前・電話番号――の順番に伝えるのがポイント。小笹和人地域課長は「110番は事件や事故のときの緊急時専用電話。落ち着いて通報してください。いたずらや間違いがあると、事件や事故による緊急の110番につながりにくくなり、犯人の検挙や被害者の救護の妨げになる恐れがあります。慌てない問い合わせや相談は御坊署(℡0738―23―0110)、警察相談専用電話(♯9110)、警察相談窓口(℡073―432―0110)を利用してください」と求めている。

写真=チラシを配って啓発