小学生サッカーの御坊キックマンジュニアに所属している佐藤由奈選手(御坊小6年)が、4月からU―15女子サッカーの強豪クラブで、Jリーグ下部組織のセレッソ大阪堺ガールズに入団することが決まった。スピード、テクニックを兼ね備え、FWやMFとして活躍する逸材で、狭き門のセレクションを見事に突破。「まずはレギュラーを勝ち取りたい」と闘志を燃やしている。

 御坊キックマンでは攻撃の中心選手として活躍している。切れ味鋭いフェイントと抜群のスピードを生かしたドリブル突破が持ち味で、広い視野と正確なキックで前線へパスを出してチャンスメークする力も併せ持つ。キックマンだけでなく、セレッソ大阪和歌山のエリートコースで男子に交じってプレーしているほか、U―12県トレセン、男子中学生クラブのベロー・ラ日高の練習や試合にも参加。ベロー・ラの試合では男子中学生相手でも引けを取らないプレーで得点を決めるなど抜群の身体能力を持っている。

 セレッソ大阪堺ガールズは、中学生年代の女子選手の育成を目的に2013年に活動スタート。全国からセレクションを受けにくる人気クラブで、佐藤選手はセレッソ大阪和歌山に所属しているため1次選考免除で秋の2次選考に参加。ステップなどの基礎運動と試合形式で一人一人の動きがチェックされる中、ゴールを決めるなど実力を発揮し、3次選考免除で1発合格。同学年で7人前後しか採用されない狭き門を見事に突破した。

 「セレクションには上手な選手がたくさんいて、負けてられないという気持ちになった。不安はありません、早く練習に参加したい」と胸を躍らせ、「まずはレギュラーを勝ち取ることが目標。ドリブルやパス、スタミナなどすべてをもっとレベルアップさせて頑張りたい。将来はなでしこジャパンに選ばれるような選手になりたい」と話している。

写真=活躍を誓ってこぶしを握る佐藤選手