日高川町三百瀬の紀道神社(間野常民宮司)は22日に第30回緑陰教室を開き、地元の中学生が神社の歴史について学んだ。

 早蘇と中津中学校の3年生9人が参加。最初に神事の玉串奉てんなどを体験した後、間野宮司がスクリーンを使って「紀道大明神縁起絵巻」を紹介。道成寺建立の起源となる髪長姫物語や、建立の命を受けた藤原道成(紀道成)が日高川で木材を運搬中に亡くなり、彼をまつるために紀道神社が建てられたことなどを説明。「道成寺と紀道神社の名前はこの『紀道成』からとっており、兄弟のようなものです」と話した。

 子どもたちは熱心に聞き入り、地元の神社の歴史の深さに興味を示していたようだった。

写真=スクリーンを見て話を聞く中学生