4日から始まった「歯と口の健康週間」に合わせ、印南町公民館で9日、第21回よい歯のフェスティバルが開かれた。8020運動達成者や家族でよい歯の優秀親子、歯と口の健康週間ポスターの入賞者らの表彰が行われた。
 日高歯科医師会(柏木健生会長)と日高地方学校保健会(弓倉正啓会長)が共催。表彰式では、80歳で20本以上の自分の歯を残す「8020運動」達成者の田中祥周さん(83)ら6人のほか、家族でよい歯の最優秀・優秀親子、ポスターと標語コンクール入賞の小中学生らに賞状と記念品が贈られた。
 日高歯科医師会の柏木会長は、30年前に比べて8020運動達成者が増え、子どもの虫歯が減少しつつある半面、歯並びの悪い子どもが増えていることを指摘。「歯並びが悪いのは、歯が永久歯に生えかわるとき、あごが十分に大きくならないことが主な原因。前歯でしっかりとかみ、あごを鍛えることで歯並びがよくなり、将来の8020達成につながります」とし、体の健康と同様、歯と口の健康にも目を向けるよう呼びかけた。
 フェス終了後は、御坊市薗(松原通り)の天性寺で57回目の歯の供養式(日高歯科医師会主催)が行われた。
 県歯科医師会の中西孝紀会長、御坊保健所の土生川洋所長、学校保健会の関係者らが出席。本堂で焼香を行い、歯科医が日々の治療でやむなく抜去した歯を供養し、境内の墓地にある歯塚の前でもお勤めが行われた。