4月14日から1カ月間開催された日高地方の地域活性化イベント「御坊日高博覧会(おんぱく)」の結果報告会が22日、御坊市野口のアルベロで開かれた。4回目のことしは、参加者数は昨年と横ばいの1000人超えとなり、参加者満足度は95%に達するなど大好評となった。新たな取り組みとして、通年で体験できるプログラムに磨き、観光商品にしていくことも決めた。
 谷口光実行委員長のあいさつに続き、結果が報告された。プログラム数は44で昨年より減ったが、おんぱくレストランを含めると62となり、昨年より1つ増えた。参加者数は1211人で昨年とほぼ同数。自由入場を含めると2021人となった。参加者満足度は金額89%、時間82%で、全体としては95%が「非常に満足」「満足」と答え、大好評だった。集客達成率が100%を超えた満員御礼プログラムは15あった。経済効果はパートナーのプログラム収入が210万円、各メディアに取り上げられた広告費換算額は780万円と算出。参加者の8割は日高地方からで、50代と60代が多かった。おんぱくを通じて、これまで交流のなかった団体同士のコラボや、地域単位での連携など新たなつながりが生まれた効果もあった。
 報告会では、JTB地域交流担当マネジャーからおんぱくを機会とした観光振興についてのアドバイスがあり、今後は年中開催できるプログラムを観光商品として売り出し、地域活性化につなげる取り組みを本格的に進めていくことも決めた。最後に和歌山大学の大澤健教授が「全国でも数あるおんぱくの中で唯一、行政の関与しない民間組織。引き続き頑張ってほしい」と講評した。