先日、日高川町役場に、友好都市となっている泉大津市の南出賢一市長が訪れた。南出市長は市議経験はあるものの38歳という若さ。日高川町を訪れた際は、積極的に今後の友好関係で提言。泉大津市の紹介では、自身がパソコンの前に座ってスクリーンを使って説明。市長自らがプレゼンする姿は新鮮だった。そのプレゼンの中で気になったのが、速読を使った子ども向けの能力開発教育だ。
 紹介された映像では子どもたちがわずか数秒で一冊の本を読んでいるというもの。ペラペラペラと高速でめくっているだけのように見えるが、きちんと読んでいるのだという。同様の映像はテレビでも見たことはあるが、うさんくさく信じていなかったが、自治体が進めている取り組みというので少し関心を持った。
 筆者は、本紙のコーナーで本を紹介する「本のひだかや」も担当している。筆者が好きなのは頭脳戦や伏線がたくさんあり後半にどんでん返しがある作品、狭い空間で繰り広げられるクローズドサークルというジャンルだ。インターネットで面白そうなのを調べて購入するのだが、いつも面白い作品に出会えるとは限らない。〝当たり〟の作品なら3、4日くらいで読み終えるが、〝外れ〟の作品なら1カ月以上かかることも。そんなときに少しでも早く読める力があればと思ったことはある。
 早速、速読を学ぼうと調べると、スマホアプリであるとのこと。高速で上から下に流れる文章を何度も眺めながら学習するというものだ。眺め方にもコツがあり、習得まではそれなりの時間がかかりそう。数秒は無理でも、少しでも早く読める力はあるに越したことがない。半信半疑ながらしばらく続けてみようと思う。(城)