地域活性化イベント・御坊日高博覧会の高校生おんぱく部OB、OGを招いた初めての「トーク交流会」が1日、御坊市中央公民館で開かれた。おんぱく部1期生で、大学や専門学校に通う男女4人が、イベントの企画・運営での苦労や収穫をそれぞれ発表。「経験で学んだことは大学生活でも生かされている」「人とのつながりができた」と貴重な体験だったとし、後輩には「失敗してもいいから挑戦を」とエールを送った。
 講師を務めたのは、いずれも1期生の木下陽さん(18)、渡橋拳斗さん(19)、平岡琉衣さん(18)、楠本紗千さん(19)。京都や沖縄、県内の大学、専門学校に通う1年生。おんぱく部として旧白崎中学校で「リアル脱出ゲーム」などを企画、成功させたメンバーらで、コーディネーター役からの質問に答える形でそれぞれの思いを披露した。
 「おんぱく部で印象に残ったこと、一番の収穫は」には、「企画を考えるとき、アイデアを出すのはいいが本当に実現可能なのか悩んだり、計画が行き詰まったり苦労したことがたくさんあったが、協力してくれる人もいっぱいいて、いろんな人とつながれたことが収穫」「企画書の書き方、役場への申請、協力依頼の仕方などノウハウを学べた。大学生になったいまもイベントの企画・運営に携わっているが、あの経験が教科書になっている」などと、おんぱく部での経験がその後の学生生活にもいい影響を与えているとした。
 「地元を離れて気づいた御坊日高の魅力と課題」には、「沖縄イコールリゾートというイメージだが、海、山、川の自然やおいしい食べ物は和歌山の方が上。でも産業にできていない、持っている力を発揮できていないのが課題」「大学生と高校生がふれあう機会がない。交流があれば進路にもいい影響を与える」などの意見が目立った。
 現在頑張っているおんぱく部の後輩には「地元には何もないではなく、何かないかなって意識しながら、高校生のうちにしっかり地元を見つめてほしい」「いっぱい失敗していいから、チャレンジしてほしい。失敗から課題を解決する力がつく。おんぱく部ってそんなところ」など熱いメッセージを送った。
 
 現役おんぱく部メンバーと意見交換も行った。