県内でインフルエンザの集団感染が拡大しており、日高地方でも7小中学校で学級・学年閉鎖となるなど猛威を振るっている。比較的暖かい気候の影響で県内では例年より遅くことしに入って流行シーズン入りし、先週(28年第4週)から患者数が増加し始めて注意報が発令されている。これから流行のピークとなっていく可能性があり、御坊保健所では予防対策の徹底を呼びかけている。
 日高地方の閉鎖は、御坊市の湯川中学校2年A組(欠席6人)、藤田小学校4年(6人)、名田小学校4年(5人)と5年(11人)、由良町の由良小学校3年(11人)、美浜町の松原小学校4年(11人)、印南町の印南小学校2年B組(7人)、田辺保健所管内となるみなべ町の南部中学校1年生(13人)。全校合わせて欠席者は70人にのぼっている。閉鎖期間はいずれも10~11日までだが、状況によっては延期される学校もありそう。4年と5年の2学年が閉鎖となった名田小学校では、休み時間に屋外で遊んで戻ってきた児童にうがい、手洗いを徹底させるなど感染の拡大予防に努めている。
 御坊保健所によると、インフルエンザウイルスA型が多くなっているが、B型も混じってきている。ことしは流行シーズン入りが例年より1カ月遅く、全体的な患者数は前年より少なくなっているが、これからさらなる感染拡大が懸念され、ピークになる可能性があるという。予防は入念な手洗いとうがいが基本で、咳が出る出ないにかかわらずマスクの着用も促している。同保健所では「体調管理することも予防の一つ。規則正しい生活としっかり栄養を取り、免疫力を高めることを心がけてほしい」と協力を求めている。