南部川漁業協同組合(永井誠組合長)と県内水面漁業協同組合連合会は28日、みなべ町西本庄地内の河川敷で水生生物を学ぶ「南部川体験学習会」を開き、町内の小学生ら約150人がアユのつかみ捕りなどを楽しんだ。
 教室では県水産試験場内水面地の高橋芳明主任研究員が水辺の教室「川にすむ生き物について」をテーマに講話。アユの一生について「アユは1年間しか生きられず、海と川で一生を過ごす」などと説明した。このあと体長約15㌢のアユを南部川に放流した。アユのつかみ捕りでは河原にビニールシートで設置した水槽(約5㍍四方)にアユを放ち、子どもたちが挑戦。夢中になって追いかけ、捕まえたアユは備長炭で塩焼きにして味わった。岩代小学校6年生の井上斗真君は「アユは大好き。とてもおいしい」と笑顔。永井組合長は「水辺の生き物の生態や川の大切さを学んでほしい」と話していた。