10月24日から11月22日まで日高地方全域で開催する地域活性化イベント「みやこひめ御博(おんぱく)2015」のロゴが、決まった。「御博」の漢字の一部に緑色の葉っぱと羽ばたく鳥(トンビ)をあしらい、澄んだ空気と日高川のきれいな水をイメージした清涼感漂うロゴに仕上がった。期間中に実施する34のプログラムもほぼ決まり、県内初開催の新しい地域振興イベントは順調に準備が進んでいる。
 御博は、一日限りの大きなイベントとは違い、地域住民が主役となってさまざまな体験等のプログラムを提供し、御坊日高の気づかなかった魅力、面白さに出会うきっかけづくりにしようと開催する。日高地方の若者を中心に20代から60代の有志が集まって結成した実行委員会(阪本仁志委員長)が主催。
 17日には御坊市薗、御坊の町屋minoricaでロゴの発表会が開かれた。広報担当の阪本琢磨さん(31)、事務局の蔵光俊輔さん(35)、メンバーの平野未花さんが浴衣姿で登場し、ロゴを披露した。御坊日高の豊かな自然がコンセプトで、平仮名の「おんぱく」を組み合わせている。「おんぱく」は文字がつながったデザインで、「人と人がつながる」「人と場所がつながる」という御博を表現した。
 期間中に行うプログラムもおおむね決まった。開催場所は日高地方全域で、「プロに習う巻き寿司体験」(美浜町)、「梅仙人とジビエや梅酒を味わう」(みなべ町)、「真妻わさびとそば打ち体験」(印南町)など体験を楽しめるプログラムがいっぱい。具体的な内容は今後、プログラムを提供する「パートナー」と打ち合わせして煮詰めていく。内容が決まればパンフレットを1万部作製し、日高地方の人が集まる場所に配布したり、回覧してPR。ポスターも作り、大阪の駅などに掲示することにしている。広報担当の阪本さんは「地元の皆さんに地域の魅力を再発見してもらい、自信をつけることによって県外にも魅力を発信していける、そんなきっかけづくりにしていきたい」と張り切っている。