みなべ町の南部梅林と岩代大梅林が先月24日と今月1日にそれぞれオープンし、約半月が経過。観梅客の出足は、開花が例年よりも遅れている影響で低調となっている。今後は本格的な見ごろを迎え、前半同様土日曜にはイベントも用意。両観梅協会では「週末の天候にも大きく左右されるが、後半に期待している」と話している。
 当初の開花予想は「咲き始め(2分咲き)は2月下旬から、満開は同月下旬以降」で、例年より7~10日程度遅いとみられていた。しかし年明けから暖かい日が続いた影響でつぼみが早く膨らみ、「咲き始めは2月上旬、満開期は同月下旬」と平年並みに変更。その後寒波が到来し、結果的には開花が例年よりも遅れた。
 梅林を訪れる観光客数も伸び悩み、南部梅林では11日現在で4036人と低調だった昨年とほぼ同程度で推移している。祝日でイベントも用意される2月11日は例年2000人を超えるが、ことしは1800人だった。岩代大梅林は来園者数が集計されていないが、「花の開花が遅れている影響で昨年を下回っているのではないか」という。開花状況は期間中のイベントにも影響。夜に観梅を楽しむ「夜梅祭」も、花の開花が十分でないため当初の2月11・14・21日の3日間から21・28日の2日間に変更した。観梅関係者によると、「3月になると、もう観梅という気持ちが薄れてくる」と、今月末までの後半に期待をかけている。
 14日の梅花テレホン情報(℡0739―74―3219)によると、現在は南部梅林で3~4分咲き、岩代大梅林で2~3分咲きで、「今後は一気に開花が進むでしょう」としている。