国が実施しているアジア各国との青少年交流事業「JENESYS2・0」で、ベトナムの大学生ら25人が16日から18日までの3日間、日高川町を訪問。日本の暮らしを体験している。
 一行は科学技術、ものづくり、先端技術を学ぶことが目的で科学技術第23陣として12日から20日までの日程で来日。紀の川市の近畿大学生物理工学部や和歌山市にある大手化学メーカー・花王の工場など見学し、日高川町ではゆめ倶楽部21の協力で、7軒の家庭に分かれて民泊。平川の清水俊夫さん宅を訪れたのは大学院生のウェン・タン・ニュさん(26)、大学生のファン・ミニ・クォンさん(19)、ヴァン・クォ・ジャンさん(19)、ムェン・テー・ヌァン・ヴィンさん(19)の4人。清水さんに教わりながらそば打ちを体験。そば粉を手でこねたり、麺棒で伸ばしたりしたあと、包丁で丁寧に切り、「とても簡単。おいしそうなので早く食べたい」と笑顔が弾けていた。4人はそばのほか、清水さん宅で作っているさつまいもやタマネギの天ぷら、鍋料理など日本食を堪能。シメジの収穫など農作業も体験し、シメジ培養の機械などに興味を示していた。17日の午後からは他のグループとともに道成寺を参拝。小野俊成住職による英語の絵解き説法も楽しんだ。
 今回の科学技術第23陣では、インド、ベトナム、ラオスの大学生ら総勢123人が日本を訪れており、各地域で科学技術など学び、日本文化を体験している。