みなべ町は来年の梅の開花予想を「咲き始めは2月中旬、満開期は同月下旬以降」と発表した。梅畑26カ所で花芽調査を行い、採取したつぼみの重さを量って過去のデータを基に割り出した。町内の平均は11.1㍉㌘で、過去10年間平均の14.7㍉㌘に対して76%。このまま推移すれば、平年より1週間から10日程度遅くなりそうだ。
 開花始期は全体の20%、満開期は全体の80%が開花している状態。町職員、紀州農協みなべ営農指導センター関係者ら3人で調査。対象は南高梅で、海岸部から山間部まで実施した。毎年調査する基準木の小枝から30個のつぼみを採取し、重さを調べて平均値を出した。
 町内の平均は11.1㍉㌘で、前年同期の13.6㍉㌘と比較して82%。地区単位でみると、南部が11.0㍉㌘(前年比74%)、上南部が10.1㍉㌘(同81%)、高城が13.0㍉㌘(同92%)、清川が12.4㍉㌘(同87%)で、いずれも前年同期を下回った。現在の進捗状況から判断すると、来年は平年より1週間から10日程度開花が遅れそうだとみている。ことし2月の開花状況では、海岸部の堺地区が最も早く2日(満開期は同月10日)だった。逆に最も遅かったのは清川の名之内地区で、2月25日に咲き始め、3月3日に満開を迎えた。今後も定期的に調査を実施する。開花時期が注目される南部梅林は1月24日、岩代大梅林は2月1日からオープンする。