御坊市議選は来年1月11日告示、18日投開票。今回は現職、新人合わせて18人が立候補を予定しており、定数14に対して4人超過の大激戦が濃厚。ただでさえ忙しい師走だが、各陣営ではクリスマスや迎春準備もそっちのけであいさつ回り。4年に1度の審判とはいえ、個人的に大変さはよく知っており、頭が下がる思いだ。
 ただ、申し訳ないが、議会の活性化という意味では大激戦は歓迎すべきこと。現職勢はこの機会にあらためて有権者と向き合い、新人はしっかりその声を聞き、どう行政に反映させるのかを考えてほしい。いま御坊市の課題は2万5000人を割り込んだ人口減少対策のほか、疲弊する商店街の再生や子育て支援、日高港の有効活用、農業・漁業の振興など数えればきりがない。議員に執行権がないのは言うまでもないが、自らが動いたり、行政に提案したり、いろんな課題解決のため、議員にできることがある。そういったことを日ごろしている、期待を持たせてくれる人であるなら、有権者もしっかり見てくれるはず。現職勢に限って言ってみれば、選挙だからと慌てる必要はないのである。と言っても地縁、血縁、しがらみなど、票が入る流れはさまざまで実際のところそうはいかないが...。
 一方、有権者は候補者を見極める目が必要だが、実行力や実績、人柄、思いが全て分かるわけではないし、判断材料が少ないのは確か。だからそれを知ってもらうために汗をかくのも候補者の役割で、政治に関心を持たせる責任と義務がある。しかし、それだけではダメで、有権者も自分から知って政治に参加する姿勢が重要。みんなで御坊をいいまちにしていこう     (吉)