由良町の由良中学校で7日、町商工会青年部(花岡孝司部長)の出前授業が行われ、1年生30人が部員の佐津弘晃さん(40)=江ノ駒、㈱佐津通商=と、大川博之さん(37)=吹井、お好み焼き大川=の話を聴いた。
 佐津さんは工作機械、高圧ガス販売等の会社を紹介し、取り扱い品目の酸素や炭酸ガスの性質なども説明。「社会人として働き出して18年目、由良町に帰ってきて7年目。今月から父に代わって会社の社長になりました。従業員12人でみんなの家族と合わせると50人ぐらいになり、働いている人にちゃんと給料を払っていかなければと責任感が出てきました」と話し、「中学生の3年間は将来進む道を考える大事な時期。なんとなくでも(将来のことを)考えてみればいろんな選択肢が見えてくると思う」とアドバイスも送った。
 大川さんはお好み焼きの起源などを解説したうえで、自営業の仕事について「いいところは休みが平日で、テーマパークなどに行ってもガラガラ」「悪いところは食材の価格が変わること。天候でキャベツが2倍以上になったりする」と話した。生徒たちの目の前でお好み焼きの調理の実演も行い、最後に「お客さんが『また来るね』と満足して帰ってくれたとき、やりがい、達成感を感じます」「何がやりたいのか分からない人はアルバイトをして見つけるのもいいかもしれません」などと自身の思いや考えを伝えた。
 出前授業は4年目の取り組み。商工会青年部の活動、部員の仕事を知ってもらうとともに、生徒が将来の進路を考えるきっかけになればと行っている。