みなべ町備長炭生産者組合(森口道夫組合長)は東京で7日に催された目黒さんま祭り(品川区・目黒駅前商店街振興組合主催)に参加し、サンマを焼く燃料として備長炭225㌔を提供した。7000匹を焼き上げ、地元のスタッフからは「火力があって火持ちもいい。おいしく焼き上がった」と好評だった。会場にはブースも設けられ、特産の梅などをPRした。
 古典落語「目黒のさんま」にちなんだ、全国的にも知られているイベント。以前は燃料におが炭が使用されていたが、みなべ町は平成21年に「サンマを焼くなら紀州備長炭が最適。ぜひ使ってほしい」と主催者側に提案。以後毎年参加しており、ことしで6回目。
 イベントの食材には全国各地から集まった品が使われ、主役のサンマは岩手県宮古市から。すだちは徳島県神山町産、大根おろしは栃木県高林産と名産地の品がそろった。当日、備長炭生産者組合からは組合員ら4人が上京。スタッフとして運営に協力した。サンマが焼けるにおいに誘われるように、大勢の人が来場。焼き上がったサンマが次々に振る舞われ、来場者らはおいしそうに口に運んでは秋の味覚を楽しんでいた。会場近くにはブースが設置され、同組合員らは町特産の備長炭や梅製品を販売。町の観光パンフレットなども配布し、みなべ町をアピールした。