日高高校(上田優人校長)は16日、体育館で創立100周年記念事業の第3回国際フォーラム講演会を開いた。附属中生を含め約1000人が参加。和歌山大学の学生でつくる国際協力団体WAP(和歌山アセアンプロジェクト)のメンバーが、国際交流活動の実際について語った。「和歌山から国際交流の『渦巻き』を起こしたい」と今後の活動への意欲を述べ、生徒は興味深く聞き入っていた。
 WAPは観光学部、経済学部など4学部の学生41人がメンバー。「和歌山大学から国際協力を」をスローガンにASEAN諸国で国際的な社会貢献に取り組んでいる。日高高校が10月に開催するアジア諸国高校生フォーラムも、全面的にサポートする。
 この日はメンバー8人が訪問。代表の木岡大湖さん(観光学部3年)、白石夏澄さん(同)、古味直之さん(経済学部3年)の3人が講師を務めた。白石さんと古味さんが各学部の研究内容について話したあと、木岡さんがWAPの取り組みを詳しく紹介。「日本からできる支援活動、現地での支援活動の2方面から積極的なアプローチを展開しています」と概要を話し、活動内容については「インドネシアのごみ集積地付近で生活する人々を対象に支援活動を行っている」「タイで障害のある子どもたちに車いすを寄付。現地の工場で実際に組み立て作業を体験し、寄贈先の子どもたちと交流」「海外での活動資金のためチャリティーフットサル大会を開催」など具体的に説明。そのほか定期的に勉強会を開いたり、他の国際協力団体と交流を深めていることなど述べた。最後に「学生だからこそ見える視点、芽生える考えがあります。世界に一つでも多くの笑顔を創るため、今後も継続的な活動を目指していきます。和歌山県から国際協力の渦巻きを起こしますので、私たちの活動を見ていてください」と、力強く今後への抱負を語った。
 最後に高校生からメンバー8人に質問があり、そのなかで高校生へのメッセージとして「学習しようという意欲が大切。学ぶことを趣味のように捉え、面白くなるよう自分自身で工夫してほしい」とアドバイスした。