地元団体と企業がスクラム組んでおもてなし――。20、21の両日に日高川町和佐の南山スポーツ公園陸上競技場で開催される「紀の国わかやま国体」と「紀の国わかやま大会」(全国障害者スポーツ大会)のリハーサル大会に向け、同町江川の梅干し製造業、㈱紀州農園(東潤一郎代表)は16日、会場で芋茶がゆを振る舞う町生活研究グループ連絡協議会(龍田江美会長)に梅干し400食分を無償提供した。地場産業のPRのほか、選手の熱中症予防にも期待されている。
 生活研究グループは、20、21の両日にわたり芋茶がゆ400食(一日各200食ずつ)のほか、20日にマドレーヌ200食、21日にハッサクシャーベット200食を無料で提供。地元食材いっぱいの郷土料理で各地からのアーチェリー競技の大会関係者や観客をおもてなしすることにしている。今回、この地元団体のおもてなしを、地元企業の同社が強力にサポートした。提供したのは、芋茶がゆと相性バッチリの紀州南高梅のハチミツ漬けとしそ漬けの2種類の梅干し。この日、工場長の岩田好文さんが「地場産業のPRと梅干しを広めていただける機会。若い人たちに紀州の梅の味を知っていただければと思っています。厳しい暑さなので選手たちの熱中症予防としても効果があります」と龍田会長に手渡した。龍田会長は「結構なものをいただき、本当にありがとうございます。この紀州の梅干しの味を広く知ってもらうために、心を込めておいしい茶がゆを作らせていただきます」と感謝した。
 20、21日にリハーサル大会として開催されるのは、第53回近畿高校アーチェリー選手権大会。会場では生活研究グループの料理のほか、無料のドリンクコーナーやマスコットキャラクターのきいちゃんグッズの販売もある。
 日高川町では、同陸上競技場で両大会のアーチェリー競技(国体は来年9月27日~29日、わかやま大会は来年10月25日)、初湯川の美山漕艇場で国体のカヌースプリント競技(来年10月1日~4日、リハーサル大会はことし11月1、2日)が行われる。