子どもの日の5日、みなべ町西本庄の須賀神社(楠本誠二宮司)で母子祭が行われた。昨年1月1日から12月31日までに生まれた幼児と母親40組が対象。玉串をささげ、健やかな成長を祈願した。楠本宮司は「明るく、正しく、良きお子さんに成長されることを願います」とあいさつした。
 昭和29年から毎年行われている恒例行事。前年に生まれた幼児の成長を祈願している。対象となるのは西本庄、晩稲、東本庄、谷口、筋、徳蔵、熊岡、新庄、気佐藤、山内、堺の11地区。ことしの対象者は40人で、昨年の43人より3人減。熊岡と徳蔵は昨年1年間に子どもの出生がなく、対象者はいなかった。楠本宮司と前芝弘知禰宜(ねぎ)の2人が本殿で神事を執り行い、子どもたちはその間、元気に泣きながら母親の膝の上で抱っこしてもらっていた。式では各地区の区長、子どもと母親が一緒に玉串をささげて祈願した。最後に、各地区ごとに記念撮影も行った。筋の井出勤さん(34)と淳美さん(32)夫婦は長女の宮里ちゃん(7カ月)の健やかな成長を祈願し、「健康に育ってくれれば」とニッコリ。気佐藤の米澤康臣さん(22)と侑里香さん(24)夫婦も長男の海力君(1歳1カ月)を抱っこしながら「優しい子に育ってほしいですね」と話していた。同神社によると、少子化の影響で年々対象となる子どもが減っているという。