みなべ町うめ21研究センターは、来年の梅の開花予想を「咲き始めは2月上旬、満開期は同月中旬以降」と発表した。梅畑26カ所で花芽調査を行い、採取したつぼみの重さを量って過去のデータを基に割り出した。町内の平均は13・6㍉㌘で、過去10年間平均の14・3㍉㌘に対して96%とほぼ同じ。同センターでは「いまのところ、平年並みで推移している」と話している。
 開花始期は全体の20%、満開期は80%が開花した状態。調査は役場うめ課、JAみなべいなみ職員計4人で行った。海岸部から山間部までの南高梅が対象で、毎年調査する基準木の小枝から30個のつぼみを採取して1つ当たりの平均の重さを調べた。
 南部地区は15・0㍉㌘(前年比82%)、上南部地区が12・5㍉㌘(同72%)、高城地区が14・1㍉㌘(同90%)、清川地区が14・3㍉㌘(同85%)で、各地区とも前年を下回った。昨年の町内の平均は17・2㍉㌘で、過去10年間の平均を上回っていた。このまま推移すると、ことしは平年並みの2月上旬から開花が始まるとみられる。同センターでは「来年1月には厳しい寒波がくるといわれている。これから開花までの気候がかなり影響するので、今後冷え込みが続くと開花が遅れる可能性もある」と話している。
 ことしの開花は堺・千里地区と上南部平坦部で最も早く2月1日、清川名之内地区が最も遅く同月20日だった。今後、定期的に調査が行われる。南部梅林は1月25日、岩代大梅林は2月1日にそれぞれオープンする。