先日の大雨の際、日高地方でも数カ所で浸水が発生した。筆者も国道42号を走行していると数メートル浸水し、片側通行規制している場所があった。規制で待っている間、もう片方を走行する車を見ていたが、ゆっくり慎重に進む車もあれば、10㌢近く水がたまっているにもかかわらず豪快な水しぶきを上げながら走る車も。しぶきは反対車線の車のフロントガラスにまでかかり、規制されて停車していなければ視界不良となり危険だ。また走行している車自体、スピードを出すことで水を巻き込んでエンジン内に入ってしまうリスクもある。
 ことしは空梅雨といわれているが、すでに何度かあるように突然の大雨、いわゆるゲリラ豪雨には警戒が必要だ。特に運転中は豪雨で視界が悪くなるほか、雨音が大きく他の車やバイクの接近を音で気付けなくなる。さらに先日高速道路を走行中、急な大雨になりある程度速度を落として走ってはいたのだが、カーブの途中にあった水たまりの上を通った際に水の抵抗でハンドルが一瞬とられ、冷や汗をかいた。教習所で習った「ハイドロプレーニング現象」のようなものなのだろう。
 雨天時の時間当たりの事故件数は晴天時と比較し約5倍高くなっており、さらに雨天時の夜間ではより視界が悪くなるため約7倍にもなるという。対策としてタイヤやワイパーを交換するなどのメンテナンス。また雨天時はどうしても車の動きが鈍くなり、いつもより時間がかかってしまうため、結果的にあせってスピードを出したことが事故の原因になることも。普段より時間に余裕を持って行動することも効果的な対策の一つだ。   (城)