7月上旬の暑さとなった23日午後、 印南町と広川町の川で小魚が大量に死んでいるのが見つかった。 いずれも川の水に濁りや異常なにおいもなかったことから、 県は気温の急激な上昇による酸素欠乏の可能性もあるとみて、 詳しく原因等を調べている。
 印南町で魚が死んでいたのは、 光川地内を流れる富の川。 午後2時ごろ、 近所の人が大量に魚が死んでいるのに気づき、 役場へ連絡した。 連絡を受けた御坊保健所、 日高振興局建設部の職員らが調べたところ、 高速道路の下から国道42号下の河口まで約1・5㌔の間でオイカワ、 ハイなど10㌢未満の小魚が死んでおり、 ウナギも含めて約150匹の死骸を回収した。
 日高広域消防によると、 23日の印南町は午後3時に最高気温27度を記録する夏日となり、 生きている魚も確認できたことから、 県環境管理課は毒物など有害物質混入ではなく、 気温上昇による酸素欠乏が原因とみて調べている。
 魚の大量死は毎年、 夏場に県内各地で発生。 この日は広川町の広川の支流でもアユやウナギ数百匹が死んでいるのが見つかった。