由良町で27日、 和歌山リビング新聞社 (和歌山市) の第10回let大人塾 「語り部が案内する由良と会津の絆」 が開かれ、 紀州語り部・ゆら語り部クラブ代表の大野治さん (74) =里=が解説を務めた。
 和歌山市、 橋本市、 日高町、 御坊市などから約20人が集まり、 会津藩士に縁がある里の光専寺、 網代の念興寺などを巡った。 大野さんは 「会津は (NHK大河ドラマの) 『八重の桜』 で関心が高まってきていると思います」 と出発地点の中央公民館で話し、 鳥羽伏見の戦いで傷つき江戸へ逃げる途中に由良町で没したという会津藩士、 皆川守之助の墓碑がある光専寺では同氏について 「1864年の蛤 (はまぐり) 門の戦で大活躍したことを書いた手紙が残されている」 「28歳で亡くなったと思われる」 などと分かりやすく解説した。
 参加者たちは大野さんの話に熱心に聞き入り、 和歌山と遠く離れた会津のつながりに思いをはせていた。 会津若松市出身で橋本市在住という女性 (61) は 「会津の人が由良町でお世話になっていると初めて知り、 歴史に興味がわいてきました」 と感想を話していた。