第85回記念センバツ高校野球大会 (3月22日~13日間、 阪神甲子園球場) の選考委員会が25日、 大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれ、 出場36校が決まった。 2年連続で県勢の出場はならなかったものの、 県外チームで昨秋ベンチ入りしていた日高地方選手では大阪桐蔭 (大阪府) 主砲・近田拓矢 (2年、 日高川町出身)、 済美 (愛媛県) 主将・太田裕也 (同、 印南町出身)、 広陵 (広島県) 2番手捕手・塩﨑航太 (同、 御坊市出身) の3君が夢切符を手にし、 喜びを爆発させた。
 近田君は昨年秋の新チームから一塁手で、 不動の4番。 持ち前の長打力でチームを引っ張っている。 大阪桐蔭は2年連続6回目の出場。 このセンバツは甲子園史上初の3連覇がかかり、 全国屈指といわれる強打のチームの主砲は多くの注目を集めそうだ。
 太田君のポジションは外野手。 昨秋は5番に座り、 3割を超える打率で多くの得点をたたき出した。 四国一、 二の強豪で主将も任されており、 プレー以外でもチームをけん引する。 済美は9年ぶり2回目の出場。 今センバツでも好投手を擁して日本一を狙う。
 塩﨑君は昨秋、 多数のプロ野球選手を輩出している甲子園常連の強豪校で、 2番手捕手としてベンチ入り。 広島県大会の準々決勝、 中国地区大会の1回戦では途中出場も果たした。 広陵は3年ぶり23回目の出場。 大阪桐蔭、 済美同様に有力校に挙げられている。
 中学生時代の3人は近田、 太田の両君が御坊ジュニアタイガース、 塩﨑君が日高マリナーズでプレー。 いずれも硬式で活躍した。
 出場36校は過去最多タイ。 内訳は東北絆枠1、 21世紀枠4、 一般枠31。 県勢は一般選考で智弁和歌山、 市和歌山、 高野山が推薦校だったが、 いずれも出場校を選ぶ際の重要な参考資料となる昨年の秋季近畿地区大会で好成績を残せず、 吉報は届かなかった。