日高地方のJAや各自治体の農業関係者で構成する日高果樹技術者協議会 (近田勝紀会長) は18・21の両日、 1市3町の176園で梅の着蕾(ちゃくらい)調査を実施した。 主要産地のみなべ町と印南町では前年比101・2%、 過去10年平均比93・8%で、 「並み」 (91~109%)となった。 満開期 (8分咲き) については、 先日行った町・JAの調査と同じく2月中旬以降と予想している。
 調査はみなべ町130園、 印南町20園、 日高川町19園、 御坊市7園で実施。 1園で平均的な2樹を選び、 1樹当たり直径2㌢の側枝2本についたつぼみの数を調べた。
 みなべ町の各地区を過去10年間の数値と比べてみると、 岩代・南部、 上南部、 清川が 「並み」。 高城が 「やや多い」 (110~119%)。 印南町は 「少ない」 (80%以下) となった。
 このほか御坊市は過去10年間比で 「並み」、 日高川町川辺地区 「少ない」、 同町中津地区は 「多い」 (120%以上) の結果。 みなべ・印南、 御坊・日高川を合わせた全体では前年比102・3%、 過去10年間比で97・5%となり、 いずれも 「並み」 となった。 開花については始期 (2分咲き) が来月上旬の予想で、 満開期は同月中旬以降になるとみられる。 つぼみの数は生産量を左右する条件の1つだが、 開花期や果実肥大期の気象条件に大きく左右されるため、 現時点では予想できないという。 今後、 収穫までに着果数や肥大についての調査を2回行う。