少子化で生徒数が減少しているみなべ町の高城中学校と清川中学校の統合で、 新中学校の校名について 「新しい名前を」 「高城にあるのだから高城中学校でいいのでは」 と意見が分かれている。 18日に清川公民館で開かれた推進委員会では、 来年1月に開かれるそれぞれの区民総会で意見を集約して参考にすると決まった。
 両校の統合は平成26年4月の開校を目指して進めており、校舎は現在の高城中をそのまま使うことが決まっている。新校の校名については、高城・清川中学校統合推進委員会内に立ち上げた総務部会で検討。これまで清川地区では11月16日、高城地区では同28日に保護者を対象とした会合を開いたが、さまざまな意見が出されている。清川地区からは「新生中学校として開校するに当たり、校名についても透明性をもって新しく考えてほしい」という意見のほか「高城にあるのだから高城中学校でいいのでは」という声も。高城地区からは「対等統合なので校名は変えた方がいいと思うが、その場合には経費がかかること、生徒数の推移をみると近い将来また統合を検討する必要が出てくることを考えれば、今は高城でいい」「統合して新しい学校になるのだから変えてもいい」「校名を変えず校歌を新しくしては」などの声が上がっている。
 この日の推進委員会でも校名についての意見が上がったが、「校名は変えた場合に経費がかかる」「清川の方から統合をお願いしたが、対等の統合なので校名は変えてほしい」と堂々巡り。総務部会では1月の区民総会で意見を集約したうえで判断する方向だが、委員からは「総務部会で決めず区民総会に広げても、それぞれの意見を聞けば聞くほどかえって決められなくなる。この会の委員は、この問題に関しては区民の代表なのだから、ここで判断する方がいいのではないか」という声も聞かれた。事務局によると、5月の定例議会までに新しい校名を提案する方針だという。