注目の第46回衆院選はきょう4日に公示し、 16日の投開票まで12日間の短期決戦に突入する。 本県3区では自民党前職の二階俊博 (73) =市内島・当選9回=、 日本維新の会新人の山下大輔 (45) =和歌山市=、 共産党新人の原矢寸久 (61) =白浜町=の3氏が立候補を予定。 経験と実績の二階氏が圧勝を期す中、 山下氏が維新人気の風、 原氏が独自色強調でどこまで票を伸ばせるのかという戦いで、 顔ぶれは違うが平成21年8月の前回選挙と同じく三つどもえで本番入りする。
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 今回の衆院選に向けては野田佳彦前首相が先月16日に突然、衆院を解散してから駆け足の前哨戦が繰り広げられている。総選挙は前回選挙以来3年4カ月ぶりで、民主政権としては国民に信を問う初の戦い。一方、前与党の自民党と公明党が政権奪還を目指し、石原慎太郎前都知事や橋下徹大阪市長率いる日本維新の会など第三極がどこまで勢力を伸ばすかが注目される戦いとなっている。
 本県3区では当初、二階、民主党前職の玉置公良、共産党の原の3氏が立候補するとみられていたが、玉置氏が先月16日に突然の不出馬を表明。その後、民主党も後継の候補者擁立を断念した。しかし、日本維新の会が21日になって山下氏の擁立を発表し、三つどもえの構図が固まってきた。3区では地震防災、農林業・観光振興、経済対策、高速整備などさまざまな課題を抱えており、3氏の訴えに異なる点もあるが、それほど大きな争点になっていない。また、前回選挙で民主党の風が吹き、事実上は二階氏、玉置氏との一騎打ちとなったが、今回3区では維新の会の風があまり感じられず、いまのところ二階氏の独走態勢の公算が高いということもあって有権者の関心が低調となっている。
 公示日の立候補受付は午前8時半から午後5時まで県庁北別館2階大会議室で行われる。各候補者の初日の動きは次の通り。
 二階陣営 午前7時半から小竹八幡神社で必勝祈願を行い、午前9時半から有田川町の出陣式で第一声。11時から御坊、午後1時半から田辺、4時半から串本、7時から新宮でもそれぞれ出陣式を行う。仁坂吉伸知事や公明党の西博義前代議士らが応援弁士で駆けつける。
 山下陣営 午前8時から田辺市内の闘鶏神社で必勝を祈願し、届け出を済ませて10時半から田辺市新屋敷町の事務所で出陣式を行い第一声。その後田辺市内を回り、新宮方面へ街宣。午後0時半に白浜町役場前、4時に新宮市役所前で街頭演説を行い、支持を呼びかける。
 原陣営 午前9時半から有田川町下津野のスーパー松源吉備店で出発式を行い第一声。10時から同町庄、10時半から有田市辻堂、11時半から旧金屋町、午後2時10分から旧清水町、4時から湯浅町、4時45分から広川町で街頭演説。広川町では午後7時から円光寺で演説会も開く。