インターネットでショッピングする際、注目するのはその商品やサービスについての一般消費者からの口コミやレビューだ。パンフレットやテレビでタレントが紹介するような売り文句でなく、実際に購入した人が良いところは良い、悪いところは悪いとズバッと書いており、購入する際の参考になる。口コミをメーンコンテンツとするサイトもたくさんあり、家電やファッション、化粧品、映画、本などの商品だけでなく、レストランや居酒屋、ホテル、クレジットカード、保険などのサービスと、口コミ対象もさまざま。口コミの数は、商品やサービスを探す際の重要な材料となり、悪い評価が多い場合を除き、同じような商品なら口コミ数の多さで選ぶ。店舗側も口コミ数アップを目指し、書き込みを条件にしたサービスも展開している。
 先日、印南町商工会のセミナーで、口コミマーケッターの伊堂寺義則さんの口コミを使った集客方法を聴いた。伊堂寺さんは口コミされる店になるためには見返りを求めず相手に貢献したり、成長意欲や行動力を持ち「人に応援されるようになることが大切」と説明し、「実際、自分が口コミしたくなるような店を見習うことも大切」と話した。
 自分の経験を振り返って口コミしたくなるような店とは、一品でも特筆するほどのおいしい料理があったり、愛想がほかの店よりよかったりと、何か1つでも特徴がある店だ。もちろん逆に特に悪い点があれば、悪い意味での口コミになってしまう。このことは集客だけでなく人間関係でも言えるだろう。人に良い口コミをしてもらえるよう、何か1つでも自分の武器となるものを探したい。
       (城)