知事が農林水産業や地域づくりに多大な貢献のあった個人、団体をたたえる県農林水産業賞の受賞者が決まり、ことしは農業、林業、地域づくりなど4部門で11人と3団体が受賞。日高地方からは農業部門で印南町農業士会会長の堀池邦彰さん(57)=津井=、地域づくり部門で日高地方生活研究グループ連絡協議会副会長の龍田江美さん(66)=日高川町田尻=の2人が選ばれた。
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 農林水産業と関連産業の振興、発展、農山漁村の活性化に貢献のあった個人、団体を対象に、ことしは農業部門で7人と1団体、林業部門で1人と1団体、水産業部門で2人、地域づくり部門で1人と1団体が受賞。12月5日午後1時半から県庁4階の正庁で表彰式が行われ、仁坂吉伸知事から表彰状が授与される。
 堀池さんは、地域に先駆けて野菜中心だった経営に花を導入し、印南町花き連合会の会員として積極的に花き栽培を推進。栽培農家の大きな課題である種苗費の削減へ、低温育苗施設を導入するなどを進め、低コスト化を実現した。現在は町の農業士会会長、鳥獣被害防止対策協議会会長農業委員などを務め、若手農業士の指導・育成、イノシシ等の有害鳥獣対策などに尽力。平成12年12月から20年12月までは教育委員(2期)も務めた。
 龍田さんは、高齢者のいきいきサロンなど地域活動に積極的に参加し、得意な料理を生かして月1回の高齢者の昼食会を開催。生活研究グループ活動では地域食材の活用を進め、農産加工グループをつくるなど、女性起業の先駆けとして活躍している。現在は法務大臣委嘱の人権擁護委員、町生活研究グループ連絡協議会会長などを務め、過去には町女性団体連絡協議会会長も務めるなど、優れた指導力を発揮している。