去る11月3日の寒川神社と市内湯川町財部の宝神社の祭礼を最後に、日高地方の秋祭りが終わった。10月中は毎週末、どこかで笛や太鼓の音色が鳴り響き、本紙記者も毎週各地の祭りに出かけ、筆者も印南町を中心に取材した。
 日高地方の中でも昨年の台風12号の影響で、ほとんどの地域で余興が行われなかった日高川町では、ことしの祭りにかける気持ちもひとしおだっただろう。紀道祭の前に練習に励んでいた平川若中の四ツ太鼓の乗り子4人を取材したが、練習の熱心さには驚かされた。由良町出身の筆者にとっては、社会人になるまでほとんど四ツ太鼓を見たことがなかったので、練習風景は新鮮だった。それほど難しいものとは思っていなかったが、練習を見ていると4人の音を合わせるために力の入れ具合を合わせたり、一定のリズムでたたくのも難しそうだった。また見せ場の「サイテクリョー」も最初は反るのが怖そうで、また戻るときのために腹筋を鍛えておかなければいけないなどで、簡単にできそうになかった。指導の大人から厳しい指摘を受けながらも、何度も練習する子どもたちが印象的だった。そんな様子を見てきただけに、各地の祭りでは特に乗り子に注目し、いつもとは違う見方で楽しむことができた。
 日高新報のホームページ「WebHidaka」では、そんな各地でにぎわった祭りの様子を収めた写真を掲載。20以上の祭りを掲載し、多いものでは200枚以上も。ぜひチェックして盛り上がった祭りの感動の余韻に浸ってもらいたい。本紙ホームページには検索サイトで「日高新報」を検索し、トップページの「写真集」から。  (城)