印南町印南小学校の教諭がインターネットサイトの 「フェイスブック」 で、 保護者に対し 「モンスター」 などと不適切な書き込みをし、 問題となった。 教諭は 「仲間内しか見ていないと思い、面白がって書き、本心ではない」としているが、遊び心だったとしても不特定多数が見ることができ記録に残るネット上で、 こういった発言はあまりにも軽率だった。 印南小だけでなく、 全国的にもフェイスブックで教諭の不適切な発言が取りざたされたことは過去にあり、 本来こういったことを気をつけるよう指導する立場の人間が注意を怠っており、 教諭の資質の低下も心配される。
 フェイスブックやツイッターなどのSNS (ソーシャルネットワークサービス)での不適切発言は、教諭だけに限らない。企業や飲食店、 洋服店などの従業員が個人のプライベートな情報や客の悪口を発信したり。 飲酒運転や無免許運転、 窃盗、 カンニングなどの犯罪・不正を自慢するケースも多く、 ネットで取りざたされて大事になることもある。 こういった状況からネット上ではツイッターなどが「バカ発見器」とも呼ばれているという。
 犯罪などはともかく、 わざわざ書き込まなければ問題にならなかったケースも多い。 誰もが見られることは理解しつつも、 ついつい友人と雑談している感覚で書き込んでしまうのだろう。 一昔前なら個人が情報を発信することは容易でなかった。 技術の進歩で全国、世界へ向けて発信することが可能になったが、 それを使う人間が追いつけていない感じは否めない。 特にネット上では子どもも関係なく非難を受ける。 だからこそ教育者にはしっかりしてほしい。(城)