御堂筋や中之島を3万人のランナーが駆け抜けた第1回大阪マラソンは、大成功で幕を閉じたようだ。本来なら筆者もその一人として42・195㌔を完走していたはず? なのだが、残念ながら抽選漏れでエントリーできなかった。翌日の新聞でランナーの声がたくさん掲載されていて、大きな声援に背中を押されたという完走者の話がうらやましかった。代わりというわけではないが、先週、マリーナシティで行われたジャズマラソンに参加。10㌔と距離は4分の1以下だが、練習不足がたたって思うように体が動かない。それでもタイムは別にして、心地よい汗を流して気分は爽快。スポーツの秋だと自己満足する今日この頃である。
 とはいえ、最近は秋らしさが感じられなくなったように思うのは筆者だけだろうか。朝夕は冷えるが、昼間は車を運転していても汗ばんでくる日が続く。11月といえば晩秋、そろそろ冬の始まりというイメージだが、どうも様子がおかしい。こんなことがここ数年続いているだろうか。日本は四季のある国だが、温暖化の影響か、いま四季が危機に面しているのかもしれない。
 この温暖化、異常気象を引き起こしたのは、まぎれもなくわれわれ人間だと、いまさら言っても仕方ない。これからどうあるべきかが問われている。ことしの夏はいい例だった。電力不足を補うために、多くの企業、個人が節電に協力した。やればできるということを証明したといえる。まだまだ日本人は捨てたものではないとは、たいそうだろうか。冬も電力不足が予想され、エコな湯たんぽがよく売れているという。個人のほんの小さな意識改革が社会を変えていくことを、いまあらためて実感している。 (片)