大規模な造成工事が行われている第2期最終処分場の現場

 御坊市塩屋町南塩屋にある大栄環境株式会社の御坊リサイクルセンターで、第2期管理型最終処分場の建設工事が着々と進められている。埋立面積は7万387平方㍍、埋立容量は135万5882立方㍍あり、県内最大となる第1期と同じ規模の処分場が隣接して整備される計画。来年夏ごろに完成し、秋からの稼働を目指している。

 同センターは2006年5月に地元森岡区が御坊総合運動公園東側にある区有地の有効活用や地元雇用確保へ誘致を決議。県が13年3月に設置許可を出し、14年11月に着工、16年末に完成し、17年3月から稼働。県内初の民間管理型最終処分場と産業廃棄物中間処理施設が整備されている。最終処分場は埋立面積6万5423平方㍍、埋立容量137万5441立方㍍。当初は稼働から15年後の32年で満杯となる計画だったが、高速関連工事の産廃土や災害廃棄物の搬入量増加などで、現時点ですでに約90%が埋まっているとともに、今後の循環型社会の一層の推進で必要不可欠となる最終処分のニーズの高まりが予想されることから、既設処分場の東隣接地に第2期処分場を建設することになった。

 工事は昨年2月から始まり、現場では大規模な造成工事が目に見えて進捗。既設処分場と同様に遮水シートや漏水検知システムを導入するなど、万全の安全対策を施す。事業費は約40億円。施工は株式会社大林組(本社・東京都港区)。稼働は35年までの10年計画。処理する廃棄物は廃プラスチックや紙くず、木くず、がれき類など10種。稼働日数は年間約300日を予定している。