阪田医長がエコーで骨の状態をチェック(写真は昨年)

 社会医療法人黎明会北出病院は、12月10日午後1時半からリハビリテーション室で、野球をしている小学3年から中学3年生までを対象にした野球肘検診と、身体機能・パフォーマンスチェックを行う。

 小学高学年から中学生に多いといわれる離断性骨軟骨炎(OCD)を早期に発見し、予防しようと昨年に続いて2回目。

 OCDは肘の使い過ぎによって関節の中に軟骨が剥がれ落ちてしまう障害で、成長期に多く発症する。痛みなく進行し、異変を感じて病院を受診したときにはすでに手術が必要となるケースが多く、早期発見が重要。元気なうちから検診を受けることで、重症化を防ぐことが期待されている。

 同院の日本整形外科学会認定スポーツ医で整形外科・スポーツ整形外科医長の阪田武志医師が、超音波エコーを使った検診と必要に応じた問診を実施する。理学療法士らによる身体機能測定も併せて行う。上半身と下半身の柔軟性と筋力を測定し、けが予防やパフォーマンス向上につながる運動指導を実施。先着6人(追加料金500円)には、ボールのスピードや回転数などを機械で測定する投球パフォーマンス評価も体験できる。

 理学療法士の三好雅之さんは「骨が弱い10~12歳にとくに多い。気になる子はもちろん、元気なうちにぜひ来てほしい」と呼びかけている。

 参加はQRコードからアクセスするか電話でも受け付けている。先着50人で、締め切りは12月6日。詳しい問い合わせは同院℡0738ー24ー3007。