ミニトマトの優糖星、キヌサヤを髙羽常務取締役(前列右)にPRする日裏町長(同左)とJA紀州職員

 印南町の日裏勝己町長は26・27日、JA紀州の職員らとともに東京都内3カ所の卸売市場を訪問し、町特産の野菜や花き類のセールスを行った。

 町長自らが営業するトップセールスは、日裏町長が2012年に就任して以来、毎年実施してきた。コロナ禍により中断していたが、今回、5年ぶりに訪問を再開した。

 26日はJA紀州の大地貴章印南支店長、田中俊史販売部長らと、国内の青果卸売業1位の取扱高を誇る東京青果株式会社(大田区)を訪問。果実事業本部長の髙羽馨常務取締役に対し、特産のミニトマト(赤糖房、優糖星、王糖姫)や小玉スイカ、キヌサヤなどの野菜類をPRし、生産現場の取り組みなどを伝えた。

 日裏町長は、農機具の購入補助やスマート農業推進などの地元農家を支援する町の施策、農家の技術力の高さなどを紹介し、「農業は町を支える第一産業。従事者のニーズに応える支援を展開し、今後も特産物の安定した供給につなげたい」と強調。髙羽常務取締役は「印南町の特産物は品質も高く、市場でも競りが始まる前に売れるなどとても人気がある」と需要の高さを伝え、「これからも高水準の品質と量の出荷を期待しています」と話した。

 このほか、花き卸売市場国内2位のフラワーオークションジャパン(大田区)を訪れ、切花本部長の豊吉伸司常務取締役らにスターチスやかすみ草、小菊などをPR。豊洲市場(江東区)にも訪問し、梅やニンニクなどの野菜類もPRした。