ウミネルとうみねこグラスを手に安藤さん

 美浜町が昨年度から取り組んだ「看板商品創出事業」で、三尾を拠点にシーグラス等を活用した商品の製造・販売を手掛ける海猫屋(安藤妃史代表)が、新しい町の土産物を開発した。煙樹ケ浜をイメージした3種類の水あめ「ウミネル」と、シーグラスをモチーフにしたキャンディー「うみねこグラス」の2つ。京都外国語大学生と試行錯誤して生み出した商品で、観光客らに人気を呼びそうだ。

 美浜の新たな魅力を開発する町の委託事業の一環で、これまで少なかった町を代表する土産物を創出する取り組み。昨年秋から安藤さんが、フィールドワークなどで交流のある京都外国語大学のゼミ生と一緒に考案した。


 県外からの若い目線をコンセプトに学生と一緒に何度もミーティングを重ね、いろんなアイデアを出し合った中から、水あめとキャンディーに目をつけた。


 ウミネルは、イチゴ味の「朝焼けレッド」、ソーダ味の「美浜ブルー」、オレンジ味の「夕焼けオレンジ」の3種類。煙樹ケ浜から望む朝日、夕日、美しい海の色をイメージした。おしゃれな見た目に、水アメとしてそのまま食べてもおいしいが、フルーツにかけたり、ハーブ、レモン、お湯で割ってハーブティーとして飲むのもお勧め。


 うみねこグラスは、三尾の海岸で拾ったシーグラスがモチーフ。見た目もシーグラスそのもので、白色はライチ、青色はソーダ、黄色はキウイの味。


 どちらの商品も京都外大のある京都の老舗飴店の協力で完成させた。海猫屋のほか三尾のレストラン「ステブストン」、和田の「シーズダイナー」、白浜町の土産物店などで販売。再注文が入るなど早くも人気となっている。


 安藤さんは「県外、若い目線で出来上がりました。観光客の方に美浜町の土産物として知ってもらえるようにPRしていきたい」と話している。