先日、生後2カ月の子どもが深夜に高熱を出した。救急車を呼ぼうか、すぐに小児救急電話相談「♯8000」をプッシュ。看護師さんが親身になってアドバイスをくれ、県救急医療情報センターに電話して、小児科の診療が行われている和歌山市夜間・休日応急診療センターを紹介してもらった。3カ所とも親切、丁寧。子どももよくなり、本当に助けてもらった。

 東京消防庁が昨年1年間に受けた119番の件数は速報値で103万6645件。前年と比べて約13万8000件増え、救急車の出動件数も87万2101件(同約12万8000件増)と過去最多を更新した。収束の兆しが見えない新型コロナ禍を背景に業務ひっ迫が続いており、現場では過酷な勤務を強いられている救急隊員らが疲労、昨年末には隊員の疲れが一因とみられる救急車の横転事故も発生している。

 そんななか、私たち市民らが気づかないうちに119番通報してしまい、消防が万が一の確認のため駆けつける事態が全国的に発生しているという。最新のスマートフォン機能も一因にあるとみられており、関係者が「間違えた際は必ずその後の連絡に応じてほしい」と呼びかけるニュースを見た。それによると、スマホを落とした衝撃を感知、その後操作しないと119番される機能が付いた機種があり、その機能が作動。子どもの間違い操作だったケースもあるそうだ。

 「110番の日」の取材時も、県警で「ポケット内でのスマホの誤発信も気をつけてほしい」という声を聞いた。110番も119番も、いたずらや間違いがあると、本当に必要としている人が困ることになる。適切な利用を心がけよう。(笑)