写真=ペットボトルを使って体を浮かせる方法を実践

 由良町の由良中学校で13日、海難事故に備えた海の安全教室が開かれ、1年生35人が溺れている人を発見した時の救助方法や、海で自分の体を浮かせる方法を学んだ。

 講師は海南海上保安署(上田浩一署長)の職員11人。座学と溺れた人の救助実演が行われ、座学では「海で遊ぶ時はライフジャケットを着用する」などと注意点を説明し、「もし溺れている人を発見したら、ペットボトルなど浮力のある物を投げ入れて渡してください。海上保安庁(118番)に通報し、他の人を呼んで協力してもらうことも大切です」などと述べた。

 座学終了後、海上自衛隊由良基地分遺隊近くの由良湾に移動。実際に生徒9人が体操服姿で海に入り、あおむけ状態で体を浮かす方法を実践し、海保職員から「体の力を抜くと浮きやすくなるよ」などとアドバイスを受けていた。ペットボトルなどを使って自分の体を浮かせたり、ライフジャケットを着用したままで海に入ったりする体験も行った。

 小山夏生君は「水泳の教室に通っていますが、プールとは感覚が違いました。体を浮かせるのは難しかったけど、ペットボトルを使うと楽に浮くことができました」と話していた。

 海上保安庁は「夏場は海難事故の発生が多くなります。海などに出かける時はライフジャケットを着けて安全に楽しんでください」と話していた。