写真=グループに分かれて意見交換する代表者ら

 御坊市社会福祉協議会が運営する地域デイケアサロンのボランティア代表者による初の意見交換会が12日、市福祉センターで開かれた。23カ所の代表者が参加し、サロン活動を通して普段感じている悩みやよかったことを発表。「ボランティアに若手がいない」という課題や「地域とのつながりができた」といった前向きな声が出され、今後の活動に生かしていく。

 地域デイケアサロンは、地域のボランティアらが中心になり、元気な高齢者がいきいきと地域で暮らしていくため、市からの委託を受けて社協が運営している事業。市内25カ所で、それぞれ月2回程度開催されている。

 意見交換会はボランティアがサロン活動を通し、普段感じている悩みやよかったことを話し合ってもらおうと初開催。社協職員や市介護福祉課職員も参加し、6つのグループに分かれて「コロナ禍で新たに始めたことや工夫していること」「サロン活動での悩みや課題」「サロン活動を通じてよかったこと」の3テーマで意見を交換、発表した。

 サロン活動での悩みや課題では、「ボランティアの高齢化、後継者がいない、世代交代が難しい」「利用者やボランティアの減少、新しい利用者が増えない、ボランティアに若手がいない」「男性の利用が少ない」など。一方、サロン活動を通じてよかったことでは、「地域で顔は知っている程度だった人が、サロンに参加するようになって、気軽に話せるようになり、地域とのつながりができた」「サロンを通じて交流関係が増えた。地域のことが分かるようになった。顔の見える関係ができた」「一人暮らしの方の認知症予防や健康増進につながっていると思う」などの声が出された。