日高川町は2日、中津若者広場で動物駆逐用煙火講習会を開き、町内の農家の男性ら約70人が使用方法を実地で学んだ。

 近年、サルによる農作物の食害被害が多発していることを受け、町では2013年度からサル追い払い用花火の研修を実施し、今年で7回目。講師は、有田川町で動物駆逐用煙火を販売している㈲紀州煙火の藪田善助会長。交流センターで安全対策などの説明を受けたあと、川向かいの若者広場に移動し、1人ずつ試射を行った。

 使用した煙火は筒の直径が22㍉、長さは415㍉で、専用ホルダーに入れて手で持ち、5発を連続発射できるタイプ。蚊取り線香で点火すると、数秒後に約20㍍上空に飛び出し、「パーン!」と大きな爆発音がする。

 早藤でミカンを作っている津村淳子さんは、「毎年、サルの被害にあっています。ミカンを守るために参加しました。手に衝撃が伝わってきて、音も迫力がありました」と、効果を期待しながら話していた。

写真=花火を試射する参加者(中津若者広場で)