NEXCO西日本の阪和自動車道4車線化事業で行われている御坊市野口―塩屋町北塩屋間の工事について、地元野口の高速4車線化対策委員会(米原史夫委員長)が2日、掘削中の御坊トンネル(延長357㍍)を視察し、担当者から進捗(しんちょく)状況を聞いた。来年12月の完成を目指し、4車線化事業が着々と行われるなか、今月中の貫通へ順調に工事が進んでいる。

 視察したのは、阪和自動車道(御坊―印南)4車線化事業の「阪和自動車道御坊トンネル他1トンネル工事」(総工事延長3030㍍)。2018年10月26日から来年4月12日までを工期とし、御坊トンネルと塩屋トンネル(延長271㍍)、下部工や擁壁工が行われている。施工は株式会社安藤・間。

 野口―熊野間を抜ける御坊トンネルは、火薬を使った発破掘削で熊野側から着手。同日現在、野口側へ残り約35㍍まで進められており、完成後は北進の2車線となる。

 この日は米原さん(78)が現場を訪ね、NEXCO西日本の上原浩揮御坊工事長、安藤・間御坊トンネル作業所の奥西健二所長(監理技術者)から工事全体の説明を受けた後、トンネルを視察。施工中の坑門(出入り口)から、約300㍍先の切羽(きりは=掘削の最先端)まで内部を歩いた。

 米原さんは工事概要や工法について聞きながら、「発破を使用するとき、いま通っている道路(阪和自動車道)に影響はないのですか」と質問。安全対策についても確認し、「大手の業者で安全は確実に守られていると思うので、言うことはありません。スムーズに無事故無災害で進められることを期待しています」と話していた。

写真=御坊トンネルの内部で発注、施工の担当者から説明を受ける米原さん㊥