9月12日に開幕する日高地方の地域活性化イベント、「御坊日高博覧会2020」=通称御博(おんぱく)=のキックオフミーティングが23日、日高川町の川辺テニス公園で開かれ、37のプログラムが発表された。新型コロナウイルス感染防止を強く意識し、屋外のイベントが例年より多く、リモートでも楽しめる新規イベントがいっぱい。コロナ禍だからこそ地域の魅力を発見できる新たな御博として人気を呼びそうだ。

 今年で6年目を迎える御博は、全国的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止も検討したが、感染防止対策を徹底しながらこれまでにない方法で地域の魅力を発信しようと、一部規模を縮小して開催することにした。これまでは40日前後の開催期間だったが、9月12日から27日までの16日間とする。毎回1万部発行していたパンフレットをなくし、プログラムのPRや参加申し込みはウェブやSNSを中心に行っていく。

 プログラムはコロナ禍でも楽しめる内容を意識した新規の体験イベントがいっぱい。休耕田を活用した「田んぼで遊ぼう! 泥んこ運動会」、みなべ町で「熊野古道で星空ツアー」、SUP(スタンドアップパドルボード)に乗って「自然豊かな日高地区の海を水上散歩」など豊かな自然でのアクティビティが盛りだくさん。罠猟から解体、試食まで体験できる「大型野生動物、捕獲して食べてみる」、「秘湯・美山温泉でランチ付き瞑想体験」などユニークな新規イベントもエントリーしている。リモートで楽しめるオンラインプログラムとして、「おうちでビブリオバトルin 御博」、高校生おんぱく部の「音イントロクイズ&脱出ゲーム」など4つを用意。新たな取り組みとして、行政とコラボしたプログラムもあり、バラエティ豊かな内容ばかり。

 新型コロナ感染防止を徹底して行う。参加者にもマスク着用や手洗いなど対策をとった上で利用するよう求める。

 キックオフミーティングにはプログラムを提供するパートナーら約30人が参加。谷口光実行委員長は「悩んだが、工夫して楽しんでもらおうと開催することにした。リモートや屋外体験、第1回から参加の鉄板プログラムもあり、みんなで盛り上げていってほしい」とあいさつした。和歌山大学経済学部の大澤健教授の講演のあと、パートナーが意気込みを語った。

写真=感染防止対策を徹底しながら地域を盛り上げる