新型コロナウイルスの感染拡大防止へ学校の臨時休校が続く中、御坊市の藤田小学校では運営するHPで児童向けに学習支援動画を公開している。現在は、宿題として配っている漢字ドリルの進め方を紹介。教諭らの音声入りで分かりやすく説明しており、児童からも好評となっている。

 日高地方の小学校では新学期が始まって以降も、宿題などを配るための登校日はあるものの、休校状態が続いており、児童、生徒の学力低下が心配されている。

 藤田小学校では家で過ごす子どもたちのために何か学習のヒントになることをしようと、動画配信を決めた。

 公開した動画は漢字ドリルの進め方やセルフチェックなど5つ。それぞれ教諭の手元を撮影して、ドリルの取り組み方などを紹介。ゆっくりな口調で丁寧な説明も入っており、低学年児童にも配慮している。

 動画の投稿は保護者あての一斉メールで知らせ、初日はサーバーがパンクするほどアクセスが集中。配信を始めてから1週間程度でアクセス数が300件増えており、多くの子どもたちが視聴している。

 動画を観ながら勉強したという4年生の男子児童は「教え方がとても分かりやすかった。先生の声が聞けてうれしかったです」と話していた。

 高野勉校長は「子どもたちのために何かできることがないかと始めました。今後も臨時休校が延びるようであれば、新しい動画も配信していきたい」と話している。

写真=漢字ドリルの進め方を紹介する動画